2010/09/01

フォークでそばを食べてみた。

夕飯がそばだった。

別に特別なことではないけれど。
いま右利きなのに右肩骨折して、右腕で物が持てない。
なので箸は使えない。

なのに、蕎麦。

フォークしか使えないから
フォークで食べた。

テーブルにはざるそば、天ぷら、いなり寿司。
そばつゆにはとろろと玉子が入っている。

薬味を入れる。
容器を持てない。
フォークですくう。
前途多難な気配を感じる。

そばに手を伸ばす。
フォークで巻き取る。
スパゲティを巻き取るように。
そのままつゆに浸ける。
そのまま食べる。

風情がない。
空気と一緒に食べるのがいいっていうのに。
それはさておいても、フォークに近いところは
とろろと全くコンタクトしていない。

つぎは天ぷら。
皿から取るのは無問題。
めんつゆに浸ける。浸けた。
天ぷらがほろほろしてる。
すくうしかない。
すくう。
おちる。
すくう。
おちる。
何度も繰り返してすくえるものがなくなる。

ほどなく、そばをつゆの中にリリースしてみる。
リリースしたものを巻き戻してみる。
フォークを持ち上げる。
持ち上げる途中で滑り落ちる。
たぶんとろろ。
フォークの角度を調整してみる。
今度は持ち上げられた。
浸かりすぎ感はなくはないけど、
リリースしないよりはマシ。

最後にいなりずし。
まず刺してみる。
すでにバランスを失っている。
小皿に移す。
二つに分けようとしてみる。
はらはらと崩れだす。

ふとあることに気づく。
手づかみで食べればいいじゃないか。

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